SDGsへの取り組み
坂口製作所 × SDGs
株式会社坂口製作所は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています
SDGsとは
株式会社坂口製作所の取り組み
私たちはものづくりを通じて、安全で安心な未来を
提供します
株式会社坂口製作所は、工業用各種アルミ・ステンレス製品の設計・製造・加工・販売を行っている会社です。
生産拠点である和歌山工場は、高野山のふもと、緑豊かな和歌山県有田川町清水地区にあり、この田舎の小さな工場で日々ものづくりを行っています。
製品は新幹線の部品やエネルギー関連、製薬関連と多岐に渡り、中には海外に輸出されるものもあります。
私たちはものづくりを通じて、安全で安心な未来を提供
することを経営理念に掲げ、地域に勇気と元気を与えることのできる企業を目指しています。この理念の実現に向けた
取り組みを進めることで、SDGsの掲げる持続可能な社会の実現にも寄与できるのではないかと考えました。
田舎の小さな会社ですが、「誰一人として取り残さない」という思いを共有し、積極的な活動を展開していきます。
株式会社坂口製作所のSDGsの進め方
SDGsの取り組み内容
アルミ・ステンレスに特化したものづくり
坂口のものづくりを支える技術1(溶接編)
坂口のものづくりを支える技術2(板金編)
坂口のものづくりを支える技術3(新たな取組)
一流の職人を育てるための取り組み1
アルミ、ステンレスという素材からなる製品の普及・発展に貢献するためには、その社会的要請に応えうる技術力を維持、向上することが不可欠です。
ここでは、会社として技術レベルをどのように維持・向上しているかをご紹介します。
まず溶接工程についてですが、溶接の資格は使用する
装置のみならず、施工する板の板厚、溶接姿勢等で細かく細分化されており、しかも運転免許のように一度取得すれば一生保持できるものではなく、3年で失効します。
弊社では毎年、外部機関による溶接資格の検定を実施していますが、検定費のみならず、練習用の素材の購入まで
含め、全て会社で負担しています。アルミの溶接検定については、審査員の方を和歌山工場までお招きして試験を受けています。
その結果、2020年2月時点でアルミのJIS溶接資格保有者は21名、総資格数は128件に上ります。ステンレスの溶接資格保有者も11名在籍し、総資格数は29件です。
一流の職人を育てるための取り組み2
また上述したように、社外の競技会やコンテストに積極的に参加していることも、弊社の人づくりの大きな特徴です。
このような社外競技会、コンテストへの出場を通じて、
社員の中に競争意識が芽生え、「もっとうまくなりたい」という技術向上に対するモチベーションが形成されました。
今では、自主的に練習し、知識を得ようとする風土が着実に根付いています。
最近では他社との技術交流も始めています。溶接技術に関するノウハウをマニュアル化する取り組みも進めており、将来的には溶接技術を社内だけでなく、社外の方にも伝える「溶接スクール」を事業の一つの柱として育てる計画もあります。
国内における非鉄金属の溶接技術レベルの維持・向上に貢献することも弊社の社会的責務として進めています。
効率化、品質向上を目指した取り組み
節電への取り組み
節水への取り組み
産業廃棄物の排出量削減、リサイクルへの取り組み1
産業廃棄物の排出量削減にも力を入れています。
例えば、機械の手入れや製品の洗浄に使用されている
タオルウエス。これまでは一度使用したらすぐ廃棄していたのですが、比較的汚れの少ないものは洗浄して再利用、
汚れの多いものも機械のオイル拭きに活用するなどできるだけ「使い切る」ことを心がけています。
また余剰在庫や残材の活用も進めています。一例として、余剰材を活用して自社でかわいいドアストッパーを製作しました。ドアストッパーを使ってドアを開放すると、自然の
風で室内の空気の入れ換えができます。
またトイレ用のドアストッパーは、清掃時間の短縮にも貢献しています。他にも余剰材や残材を活用して様々な備品を製作し、社内各所で活用しています。
産業廃棄物の排出量削減、リサイクルへの取り組み2
社員の健康増進に向けた取り組み1
以上のような取り組みも、社員が健康に働ける職場環境が整っていなければ意味がありません。弊社は「健康経営優良法人」の認証取得に取り組んでいます。
健康経営優良法人認定制度とは地域の健康課題に
即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の
取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している
大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、社員や求職者、関係企業や金融企業などから「社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる
法人」として社会的に評価を受けることができる環境を
整備することを目的としています。
弊社は2018、2019、2020年と3年連続で本認定を
取得しています。
また、2021年には「中小規模法人部門(ブライト500)」にも選ばれました。
社員の健康増進に向けた取り組み2
エコキャップ運動への取り組み
ここまでは社内の取り組みを中心にご紹介してきましたが、ここからは社外への貢献活動をいくつかご紹介します。
まず1つ目はエコキャップ運動への取り組みです。
エコキャップ運動とは、ペットボトルのキャップ(エコキャプと呼ぶ)を収集し、そのリサイクルで発生した利益を発展途上国の子ども向けワクチン代として寄付する運動のことです。弊社では2014年2月よりエコキャップ運動に賛同し、ペットボトルキャップの回収を始めました。
回収したキャップはエコキャプ運動を支援している有田川町社会福祉協議会清水事務所へ寄贈しています。弊社の
取り組みがきっかけとなり、今では地域住民の皆さんからもエコキャップの寄贈があるそうです。
献血への協力
現在の日本で輸血を必要としている方は1年間に
約120万人と言われています。それを支えているのが1年間に約500万人の方による献血です。
しかし、若年層(10~30代)の献血者は減少傾向にあり、
少子高齢化がますます進んでいくと日本の輸血医療に
重大な支障をきたす恐れがあります。
今後の安定供給のためにも、特に若い世代の献血への協力が必要な状況です。
このような状況に少しでも貢献するため、弊社では春と
秋の年2回、和歌山工場へ献血車に来て頂き、献血に協力
しています。
その功績が認められ、平成17年には第41回献血運動推進全国大会にて厚生労働大臣より感謝状を頂きました。
今日は、あなたが"だれかの命を救った日"…
弊社は引き続き、献血に協力致します!
有田川町 COOL CHOICEへの賛同
「COOL CHOICE」とは、2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減することを目標に、日本が
世界に誇る省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動などの温暖化対策に役立つ、あらゆる「賢い選択」を促す国民運動のことです。
例えば、エコカーを買う、エコ住宅を建てる、エコ家電に
するという「選択」、高効率な照明に替える、公共交通機関を利用する、クールビズやウォームビズを実施するという
ライフスタイルの「選択」などです。
弊社和歌山工場所在地である有田川町では「有田川と
いうエコのまち」実現を目指し、町民・事業者・町民活動
団体などと連携し、一丸となって「COOL CHOICE」に
取り組んでいます。
弊社では、この取り組みに一企業として賛同しています。
地域の雇用を守る取り組み
弊社が紀伊山地の山間の町、有田川町(旧・清水町)に
工場を構えたのが1967年。以来、同工場は就職先の
少ない僻地で貴重な就職口としての役割を担ってきました。
工場で働く社員のほとんどが旧清水町の住民で、夫婦、親子揃って勤めている人もいます。特筆すべきは社員の定着率が高いことで、これは弊社の技術レベルの維持・向上にも
大きく寄与しています。その意味で、和歌山工場は地域と
ともに歩み、成長してきたと言えるでしょう。
この功績が認められ、和歌山工場は2019年2月、
有田川町より「雇用貢献事業所表彰」を頂戴しました。
現在、町や近隣企業と連携し、地域の空き家を活用して独身寮として使用する計画が進行中です。
地域の安全を守る取り組み
地域の安全を守ることも、弊社の責任と考えています。
消防団は別の職業などに従事しつつ、火災や大規模災害の発生時には自宅や職場から現場へ駆けつけて消火活動や救助活動を行う組織のことです。弊社和歌山工場では、
実に社員72名中27名が消防団員として活動しています。
この活動が評価され、和歌山工場は2019年、「有田川町
消防団協力事業所表示制度」第一号の認定企業に選ばれました。「消防団協力事業所表示制度」は勤務時間中の
消防団活動への便宜や社員の入団促進など事業所として消防団に協力し、社会貢献が認められる事業所を消防庁が認定する制度です。2019年12月に東京で開催された
「消防団協力事業所表示証交付式」では、全国から選ばれた38事業所を代表して、消防庁長官より壇上にて表示証を
交付いただきました。
また大阪本社も、災害対策並びに復興活動への協力を
行う西成区防災協力事業所に登録されています。
災害発生時には負傷者の搬送、救援物資の輸送などを実施することになっています。
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地域の子どもたちの工場受入
活動内容の社外発信・工場見学の受入
2017年6月23日にTKP大阪淀屋橋カンファレンスセンターで開催された新・エコアクション21導入セミナー
(主催:環境省、一般財団法人持続性推進機構)において、弊社の取り組みを報告する機会を頂戴しました。
同じく2017年6月5日には、一般財団法人海外産業人材
育成協会(AOTS)の研修で来日したメキシコの製造企業の中・上級管理職の方20名に対して、弊社の取り組みを紹介させていただきました。さらに2019年7月には、SDGsの
取り組みを発信するページを自社HP内に作成しました。
このように、自社の取り組みを外部に発信することで、
環境やSDGsに関する啓蒙活動にも協力させていただいています。