本文へ移動
株式会社坂口製作所
【本 社】
〒557-0054
大阪府大阪市西成区千本中2丁目4番14号
TEL.06-6661-7007
FAX.06-6659-3030
 
【和歌山工場】
〒643-0521
和歌山県有田郡有田川町清水877-1
TEL.0737-25-1150
FAX.0737-25-1152
1
1
0
4
6
6

SDGsへの取り組み

坂口製作所 × SDGs

株式会社坂口製作所は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

SDGsとは

 持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」
ことを誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても
積極的に取り組んでいます。
 

株式会社坂口製作所の取り組み

蘭島(あらぎじま)
和歌山工場近くの景勝地「あらぎ島」。    扇形の山裾一面に広がる棚田は1655年に 開墾されたものです。
私たちはものづくりを通じて、安全で安心な未来を
提供します
 
 株式会社坂口製作所は、工業用各種アルミ・ステンレス製品の設計・製造・加工・販売を行っている会社です。
生産拠点である和歌山工場は、高野山のふもと、緑豊かな和歌山県有田川町清水地区にあり、この田舎の小さな工場で日々ものづくりを行っています。
製品は新幹線の部品やエネルギー関連、製薬関連と多岐に渡り、中には海外に輸出されるものもあります。
 私たちはものづくりを通じて、安全で安心な未来を提供
することを経営理念に掲げ、地域に勇気と元気を与えることのできる企業を目指しています。この理念の実現に向けた
取り組みを進めることで、SDGsの掲げる持続可能な社会の実現にも寄与できるのではないかと考えました。
 田舎の小さな会社ですが、「誰一人として取り残さない」という思いを共有し、積極的な活動を展開していきます。

株式会社坂口製作所のSDGsの進め方

 弊社は2011年にエコアクション21の認定を
取得しました。以降、環境に関する取り組みを継続しており、2017年と2019年には環境コミュニケーション大賞で
優良賞を頂戴しています。
 また、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度「健康経営優良法人」の認定取得にも取り組んでおり、2018年、2019年、2020年と
3年連続で同認定を受けています。さらに2021年には新設された「ブライト500」にも選ばれました。
 株式会社坂口製作所では、これらエコアクション21、
健康経営優良法人への取り組みとリンクさせる形で、
SDGsへの取り組みを進めています。

SDGsの取り組み内容

アルミ・ステンレスに特化したものづくり

   株式会社坂口製作所 和歌山工場
 株式会社坂口製作所はアルミ、ステンレスに特化して
ものづくりを行っています。”アルミ、ステンレスとも
リサイクル性に優れた素材で、さらに軽量なアルミは省エネ効果も大きい”、その意味で、弊社の製品は持続可能な
社会、循環型社会の実現に貢献するものです。
また、現在は、アルミよりもさらに軽量なマグネシウムの
溶接、アルミ-ステンレス、アルミ-マグネシウムなどの異材接合にも挑戦しているところです。
 
 私たちの製品は、鉄道車輌、エネルギー、製薬、食品等
幅広い産業分野で使用されています。私たちはものづくりを通じて、今日よりもっと安全で安心な未来の実現に   
貢献します。

坂口のものづくりを支える技術1(溶接編)

       溶接作業風景
 アルミ、ステンレス製品を製造する上で欠かせない基盤技術の一つが「溶接」です。弊社はアルミ、ステンレスの溶接分野において、国内トップクラスの技術力を誇ります。
特にアルミの溶接は、毎年開催される全国競技会において過去複数回の上位入賞を果たしており、2012年の第38回大会では、全3種目中2種目において弊社社員が優勝しています。
和歌山工場は現在全国に9か所しかない「軽金属溶接構造物製造工場M級」の認定も受けています。

坂口のものづくりを支える技術2(板金編)

     板金製サッカーボール
 溶接とともに、欠かせない基盤技術に板金加工があります。
板金加工とは、金属の板を切断し、型抜きし、曲げる加工
全般を指しますが、弊社和歌山工場には高速・高精度な
加工が可能な最新鋭の板金設備が揃っています。
設備だけでなく、職人技も一級品、板金加工の技を競う
アマダ優秀板金製品技能フェアにおいて複数回の上位入賞を果たしています。板金加工から溶接、組立、検査まで、
アルミ、ステンレス製品の一貫製造体制を備えていることも弊社の強みとなっています。

坂口のものづくりを支える技術3(新たな取組)

       CMT溶接機
 ものづくり補助金を活用し、新たな設備の導入も積極的に行っています。例えば2017年に導入したCMT溶接機は、溶接ワイヤの特殊な送給制御が最大の特徴で、従来のMIG溶接機に比べ溶接時の入熱量をほぼ半減することができます。これにより、従来困難であった薄板の溶接が可能になりました。またステンレス溶接時に発生するスパッタも、本溶接機ではほとんど発生しません。
 また、アルミよりもさらに軽量なマグネシウムの溶接、
アルミとステンレス、アルミとマグネシウムなどの異材接合にも挑戦しています。
 このような取組が評価され、2017年には「はばたく中小企業・小規模事業者300社」にも選定頂きました。

一流の職人を育てるための取り組み1

       溶接検定の様子
 アルミ、ステンレスという素材からなる製品の普及・発展に貢献するためには、その社会的要請に応えうる技術力を維持、向上することが不可欠です。
ここでは、会社として技術レベルをどのように維持・向上しているかをご紹介します。
 まず溶接工程についてですが、溶接の資格は使用する
装置のみならず、施工する板の板厚、溶接姿勢等で細かく細分化されており、しかも運転免許のように一度取得すれば一生保持できるものではなく、3年で失効します。
弊社では毎年、外部機関による溶接資格の検定を実施していますが、検定費のみならず、練習用の素材の購入まで
含め、全て会社で負担しています。アルミの溶接検定については、審査員の方を和歌山工場までお招きして試験を受けています。
その結果、2020年2月時点でアルミのJIS溶接資格保有者は21名、総資格数は128件に上ります。ステンレスの溶接資格保有者も11名在籍し、総資格数は29件です。

一流の職人を育てるための取り組み2

     溶接競技会表彰式にて
 また上述したように、社外の競技会やコンテストに積極的に参加していることも、弊社の人づくりの大きな特徴です。
このような社外競技会、コンテストへの出場を通じて、
社員の中に競争意識が芽生え、「もっとうまくなりたい」という技術向上に対するモチベーションが形成されました。
今では、自主的に練習し、知識を得ようとする風土が着実に根付いています。
 最近では他社との技術交流も始めています。溶接技術に関するノウハウをマニュアル化する取り組みも進めており、将来的には溶接技術を社内だけでなく、社外の方にも伝える「溶接スクール」を事業の一つの柱として育てる計画もあります。
 国内における非鉄金属の溶接技術レベルの維持・向上に貢献することも弊社の社会的責務として進めています。

効率化、品質向上を目指した取り組み

      QC発表会の様子
 日々のものづくりにおけるさらなる作業効率化、品質向上に向けた不断の努力も続けています。そのために実施しているのが、QCサークル活動と改善提案制度です。
 まずQCサークル活動ですが、弊社では部署別に全11のサークル(小集団)が活動を展開しています。活動の成果は、毎年春と秋に開催されるQC発表会で報告してもらっています。
 改善提案制度は個人が発案、実行した取り組みを評価
するもので、2017年より開始しました。現時点ですでに100件以上の改善提案が提出されています。
このような活動によって不良による材料ロスやエネルギー使用量が削減されるなどの成果が出ています。

節電への取り組み

 ↑工場内LED照明  ↑グリーンカーテン
 ここからはエコアクション21関連で実施している
環境への取り組みを紹介します。
 まず節電対策として、弊社和歌山工場は2019年8月に
場内の照明を全てLED化しました。これにより、工場の電力使用量を大幅に削減することができました。本社も含めた
社内照明のLED化は今後も適宜進めていく予定です。
 他にも、和歌山工場では各所にゴーヤのグリーンカーテンを設置しています。グリーンカーテンは日光を遮り、熱の原因となる赤外線の大部分を反射します。これにより室内の温度上昇を和らげ、夏場のエアコンの消費電力を抑えることが可能となります。

節水への取り組み

  ↑貯水タンク    ↑節水トイレ外観
 節水対策として、2015年に和歌山工場に節水型の
トイレを新設しました。各蛇口には節水コマを取り付けています。
 また和歌山工場では以前弊社で製作したまま放置されていたタンクを、雨水の貯水タンクとして再活用しています。
タンクは工場の屋根に設置され、雨樋から雨水がそのまま流入する仕組みになっています。
貯蔵された雨水を製品の一次洗浄などに使用することで、水道水の使用量削減につなげています。
 

産業廃棄物の排出量削減、リサイクルへの取り組み1

  ↑タオルウエス    ↑ドアストッパー
 産業廃棄物の排出量削減にも力を入れています。
例えば、機械の手入れや製品の洗浄に使用されている
タオルウエス。これまでは一度使用したらすぐ廃棄していたのですが、比較的汚れの少ないものは洗浄して再利用、
汚れの多いものも機械のオイル拭きに活用するなどできるだけ「使い切る」ことを心がけています。
 
 また余剰在庫や残材の活用も進めています。一例として、余剰材を活用して自社でかわいいドアストッパーを製作しました。ドアストッパーを使ってドアを開放すると、自然の
風で室内の空気の入れ換えができます。
またトイレ用のドアストッパーは、清掃時間の短縮にも貢献しています。他にも余剰材や残材を活用して様々な備品を製作し、社内各所で活用しています。
 

産業廃棄物の排出量削減、リサイクルへの取り組み2

   ↑運送容器      ↑緩衝材
 和歌山工場から外注加工先へ製品を搬送する際には、
自社で製作した専用の輸送容器を使用しています。
この輸送容器を繰り返し使用することで、製品の養生を
最低限に抑え、梱包資材の使用量削減、ごみの排出量の
削減を達成しました。
 またお客様から発送される荷物の中に緩衝材が同封されているケースが多々あるのですが、これら緩衝材も捨てずに保管し逆に弊社から発送する荷物の緩衝材として再利用
しています。
 

社員の健康増進に向けた取り組み1

      
 以上のような取り組みも、社員が健康に働ける職場環境が整っていなければ意味がありません。弊社は「健康経営優良法人」の認証取得に取り組んでいます。
 健康経営優良法人認定制度とは地域の健康課題に
即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の
取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している
大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、社員や求職者、関係企業や金融企業などから「社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる
法人」として社会的に評価を受けることができる環境を
整備することを目的としています。
 弊社は2018、2019、2020年と3年連続で本認定を
取得しています。
また、2021年には「中小規模法人部門(ブライト500)」にも選ばれました。
 社員の健康増進に向けた取り組みとして、定期健康診断はもちろんのこと、毎朝ラジオ体操を行っています。
就業前に体を動かすことで、社員の運動不足解消・作業中のけがを防ぐことを目的としています。
 その他、弊社ではゴルフコンペや釣り大会、社員旅行などのイベントも行い、社員と健康増進に向けた様々な取り組みを行っています。

社員の健康増進に向けた取り組み2

 体力面のみならず、社員のメンタルヘルスにも取り組んでいます。
弊社ではAIG損保保険会社と契約し、全従業員がいつでも従業員向けのメンタルケアカウンセリングサービスが
利用できる体制をとっています。同サービスでは、電話での心理カウンセラーによるカウンセリング、または日本
各地のカウンセリングルームで専門家による面談カウンセリングを受けることが可能です。全従業員にメンタルケアカウンセリングサービスの電話受付窓口を記載したカードを配布しています。
 

エコキャップ運動への取り組み

 ここまでは社内の取り組みを中心にご紹介してきましたが、ここからは社外への貢献活動をいくつかご紹介します。
 まず1つ目はエコキャップ運動への取り組みです。
 エコキャップ運動とは、ペットボトルのキャップ(エコキャプと呼ぶ)を収集し、そのリサイクルで発生した利益を発展途上国の子ども向けワクチン代として寄付する運動のことです。弊社では2014年2月よりエコキャップ運動に賛同し、ペットボトルキャップの回収を始めました。
回収したキャップはエコキャプ運動を支援している有田川町社会福祉協議会清水事務所へ寄贈しています。弊社の
取り組みがきっかけとなり、今では地域住民の皆さんからもエコキャップの寄贈があるそうです。

献血への協力

 現在の日本で輸血を必要としている方は1年間に
約120万人と言われています。それを支えているのが1年間に約500万人の方による献血です。
しかし、若年層(10~30代)の献血者は減少傾向にあり、
少子高齢化がますます進んでいくと日本の輸血医療に
重大な支障をきたす恐れがあります。
今後の安定供給のためにも、特に若い世代の献血への協力が必要な状況です。
 このような状況に少しでも貢献するため、弊社では春と
秋の年2回、和歌山工場へ献血車に来て頂き、献血に協力
しています。
その功績が認められ、平成17年には第41回献血運動推進全国大会にて厚生労働大臣より感謝状を頂きました。
 
 今日は、あなたが"だれかの命を救った日"…
 
弊社は引き続き、献血に協力致します!

有田川町 COOL CHOICEへの賛同

 「COOL CHOICE」とは、2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減することを目標に、日本が
世界に誇る省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動などの温暖化対策に役立つ、あらゆる「賢い選択」を促す国民運動のことです。
 例えば、エコカーを買う、エコ住宅を建てる、エコ家電に
するという「選択」、高効率な照明に替える、公共交通機関を利用する、クールビズやウォームビズを実施するという
ライフスタイルの「選択」などです。
 弊社和歌山工場所在地である有田川町では「有田川と
いうエコのまち」実現を目指し、町民・事業者・町民活動
団体などと連携し、一丸となって「COOL CHOICE」に
取り組んでいます。
 弊社では、この取り組みに一企業として賛同しています。

地域の雇用を守る取り組み

 弊社が紀伊山地の山間の町、有田川町(旧・清水町)に
工場を構えたのが1967年。以来、同工場は就職先の
少ない僻地で貴重な就職口としての役割を担ってきました。
工場で働く社員のほとんどが旧清水町の住民で、夫婦、親子揃って勤めている人もいます。特筆すべきは社員の定着率が高いことで、これは弊社の技術レベルの維持・向上にも
大きく寄与しています。その意味で、和歌山工場は地域と
ともに歩み、成長してきたと言えるでしょう。
この功績が認められ、和歌山工場は2019年2月、
有田川町より「雇用貢献事業所表彰」を頂戴しました。
 現在、町や近隣企業と連携し、地域の空き家を活用して独身寮として使用する計画が進行中です。

地域の安全を守る取り組み

↑消防団協力事業所  ↑防災協力事業所
 地域の安全を守ることも、弊社の責任と考えています。
消防団は別の職業などに従事しつつ、火災や大規模災害の発生時には自宅や職場から現場へ駆けつけて消火活動や救助活動を行う組織のことです。弊社和歌山工場では、
実に社員72名中27名が消防団員として活動しています。
この活動が評価され、和歌山工場は2019年、「有田川町
消防団協力事業所表示制度」第一号の認定企業に選ばれました。「消防団協力事業所表示制度」は勤務時間中の
消防団活動への便宜や社員の入団促進など事業所として消防団に協力し、社会貢献が認められる事業所を消防庁が認定する制度です。2019年12月に東京で開催された
「消防団協力事業所表示証交付式」では、全国から選ばれた38事業所を代表して、消防庁長官より壇上にて表示証を
交付いただきました。
 また大阪本社も、災害対策並びに復興活動への協力を
行う西成区防災協力事業所に登録されています。
災害発生時には負傷者の搬送、救援物資の輸送などを実施することになっています。

地域の子どもたちの工場受入

     小学生による工場見学
 和歌山工場では、地元の小学生の工場見学や、中高生の職業体験を受け入れています。地元工業高校では、弊社
社員が講師となって溶接実習の指導も行っています。
工業高校の先生のインターンシップも受け入れ、技術の
習得・向上の場を提供しました。
本社でも2019年8月、大阪府中小企業家同友会が
企画した「西成しごと探偵団」に参加し、地元小学生の職場見学を受け入れました。
このような取り組みを通じて、子どもたちや若者に
少しでも「働く喜び」、「ものづくりの楽しさ」を
伝えていければと考えています。

活動内容の社外発信・工場見学の受入

 2017年6月23日にTKP大阪淀屋橋カンファレンスセンターで開催された新・エコアクション21導入セミナー
(主催:環境省、一般財団法人持続性推進機構)において、弊社の取り組みを報告する機会を頂戴しました
同じく2017年6月5日には、一般財団法人海外産業人材
育成協会(AOTS)の研修で来日したメキシコの製造企業の中・上級管理職の方20名に対して、弊社の取り組みを紹介させていただきました。さらに2019年7月には、SDGsの
取り組みを発信するページを自社HP内に作成しました。
 
 このように、自社の取り組みを外部に発信することで、
環境やSDGsに関する啓蒙活動にも協力させていただいています。 
 以上の取り組みを通じて、環境への意識を高めて頂き、
持続可能な社会の実現に向けた活動の輪を広げていくことを目指しています。
TOPへ戻る